サンゴの特徴と敵について

サンゴの特徴と敵について

サンゴは、樹木のように枝分かれしているものがあるなど、植物の一種と思っている方もいるかもしれませんが、じつは動物です。海でよく見かけることが多いクラゲやイソギンチャクの仲間で、刺胞動物(腔腸動物)の部類になります。一匹は小さい生き物ですがたくさん集まることで石灰質の骨格が積み重なって、海面近くの高さまでなる地形がサンゴ礁です。

 

良く間違われることが多いのですが、サンゴは生き物でサンゴ礁は地形のことです。刺胞動物は、近縁の種類も多くわかりにくいのですが、大きく分けると浅い海で早く成長するものと、深い海でゆっくり成長する種類になります。

 

動物なのでそのほとんどが1年に1回産卵しますが、受精は、海面で受精する「放卵放精型」と、体内で受精し成熟したプラヌラを放出する「保育型」の2タイプです。産卵時期は、沖縄の場合、最も多く見られるミドリイシ類の多くが5月から6月、キクメイシ類などの多くが8月です。

 

産卵日は、月齢周期が関係していますが、大半が満月の頃に一斉に産卵します。なぜ一斉に産卵するのかというと、日没からの経過時間が大きく関係していて、産卵時刻を同調させる要因となります。

 

1年に1回産卵をしますが増え続けるということはなく、食べられるなどしてむしろ減少しています。いちばん代表的な敵は、オニヒトデです。オニヒトデは、これまでも太平洋やインド洋などの各地で、何度も大量発生したことがあり、その度にサンゴは大量に食べられ減少してきました。

 

体の大きさは、成熟した個体では普通30センチ前後になりますが、大型のものになると直径60センチ位になると言われています。1匹のオニヒトデは、1年間に5〜13平方メートルくらいを食べてしまいますが、生命力も半端なく半年以上何も食べなくても生きていられると言われるほどです。

 

しかも沖縄島を例にすると6月から7月頃に雌雄のオニヒトデが放卵放精をして、1匹で1年間に数千万個を産卵することからみても驚異的な敵と言えます。

 

ブダイやゴマモンガラ、ヤリカタギなどの魚も天敵です。ブダイは沖縄地方では、「イラブチャー」と呼ばれ食用魚として重宝されていますが、非常に丈夫な歯で固いものを噛み砕いて食べてしまいます。これらよりも大きいとされている敵が、海の埋め立てや環境破壊を行っている私達人類です。

 

一人でできることは限られてしまいますが、環境問題についてできることを少しずつ取り組んでいくことが、世界中の人々に必要とされています。