造礁サンゴの概要と問題点

造礁サンゴの概要と問題点

海の綺麗な地域に旅行に行って、普段は目にしないサンゴに心惹かれついつい持ち帰ってしまうという人は少なくありません。確かに、インテリアとしても有効ですし都心に住んでいる人にとっては珍しいものです。ところが、サンゴはただ海に生息しているのではなく人々が快適に生活をする上で重要な役割を果たしているのです。

 

では、どういった役目を果たしているのでしょうか。そもそもサンゴというのは、その形から植物に思われがちですが実際には動物なのです。仲間には、イソギンチャクやクラゲがおり触手が特徴です。動物である以上、口や胃も存在ししっかりとした骨格もあります。サンゴと一口に言っても、その種類は800にも及びそのうちの200種類が日本の海に生息しているのです。

 

また、造礁サンゴと非造礁サンゴに分けることができます。前者は、自分自身で造り出した石の周囲を覆うように生息しています。これが時間をかけて成長を続けることで、いわゆるサンゴ礁になって地形を生み出していくのです。人々は、このようにして造り出した地形の上で生活をすることが多いので、人間の生活に欠かすことのできない存在であると言えるのです。

 

このような理由から、綺麗で思い出に残るからといって安易に持ち帰ることは将来の人々の生活を破壊することにつながってしまいます。海域を管理している集団の中には、持ち帰りを禁じる貼り紙をしていることもあります。あまりに多く持ち去られてしまうため、生態系を維持したいという人が中心となって人工的にサンゴを生育させていることが多いです。

 

その中には、企業で働いていたにもかかわらず仕事を辞めて、その生育に人生をささげるようになった人もいます。それほどまでに人々を魅了するものであるのですが、最近はその天敵が問題視されているのです。あまり詳しくない人の中には、海に住む生物の名を挙げる人がいますが実際には人間が最大の天敵なのです。

 

これまでにも述べてきたように、持ち去りもそうですが水質汚染やゴミの放棄などまったく環境を意識していない人間のおかげで、数え切れないほどのサンゴが死滅してしまいました。どうしても、環境を考える際には陸上に関することに目がいきがちですが、しっかりと海のことも考えなければならないのです。

 

その際、海に面していない地域に住んでいる人もきちんと考慮できるようにするために、定期的に情報を発信していくのが有効だと言われています。