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島仲間、東京都三宅島のリーフチェックについて

三宅島・雄山の様子
三宅島・雄山

噴火前の学校下の様子噴火後の伊ケ谷湾の様子
1999年、噴火前の学校下の様子                2006年、噴火後の伊ケ谷湾の様子

三宅島のリーフチェックについて

                                 日本海水魚保護ネットワーク 山本英生

 噴火活動が続く伊豆諸島の三宅島より、リーフチェッカー各位に連帯の挨拶を送ります!

 初めまして! 34°NORTHの山本英生です.三宅島から1997年、「三宅島自然ふれあい友の会」の仲間たちと共に1997年にRCに参加しました。その際に安部さん(ORRC)、市川清士先生、故ジャック・モイヤー先生から貴重なアドヴァイスをいただきました。

 1998年、日本海水魚保護ネットワーク(RCNJ)を立ち上げ、当時の顧問の故モイヤー先生、現在は鈴木倫太郎先生よりアドバイスをいただきながら、RC活動を継続しています!

 三宅島は温帯域に位置していますが、3箇所の大きな、主にミドリイシ属からなるサンゴ群集が点在しています。

 そのうちの1つ島の西部にある「伊が谷湾」で行われている港湾工事のサンゴをふくむ海洋の生態系に与える影響の程度を調べるため、中期的モニタリング手法を模索していたところでしたので、RCとの出会いはとても有意義なものと
なりました。

 当時の島の仲間や島内状況下では、行政との衝突を避けるため、島の南部をのぞく海域での行政との正規戦は避けろ! 最終的に南部の海域が守られれば、三宅島の海の生態系は何とかなる! というのが故モイヤー先生の指示でしたので、もう少しで私が住んでいる集落「伊が谷」の海域を諦めそうになっていたところでした。結局、RCを伊が谷と富賀浜の2箇所で行うことになり安心しました。

 RC三宅島は地元のささやかな保護活動であること、また活動を進めるにつき、故モイヤー先生、島の仲間たちと強い結びつきを感じられるのがRC三宅島の素晴らしい成果ですね!

 RC三宅島の継続は、故モイヤー師匠へのレクイエムです! 遺志を継ぐためにも、島の南部にある「富賀浜」は最後の砦です!海の生態系が存続不可能な方向へ向かっていることを示唆する人為的変化をつきとめる、そして実践的な行動計画策定のために、三宅島RCを今後も継続させていきます。

日本海水魚保護ネットワーク:
http://www17.ocn.ne.jp/~m34north/RCNJindex.html

「リーフチェックとジャック・モイヤー先生」 

                                   RCコーディネーター 安部 真理子

故ジャック・モイヤー博士故ジャック・モイヤー博士

 三宅島では1997年からRCを立ち上げ1999年まで順調に実施していました。しかしながら、2000年に三宅島の火山である雄山が噴火してしまい、調査チームが現地入りしていたにもかかわらず中止をせざるを得ませんでした。そして火山の影響は大きく、当初考えられていたよりも長く島民が島に戻れない状態が続き、2005年にやっと少しずつ島民が島に戻れるようになり、その年からまたRCを再開することができるようになりました。

 三宅島は故ジャック・モイヤー先生が生涯をかけて大切にしていた島です。1997年に日本でRCを立ち上げる際、先生には三宅島のみならず、日本でRCを進めていく上で重要なこと、すなわちRCの意義(モニタリングの大切さ、一般の人々に協力していただくことの大切さ、など) について一からご指導いただきました。

 また、三宅島は温帯域なので、沖縄などのサンゴ礁域とは生息している生物相がかなり違っています。そのため、サンゴ礁域での実施を前提として開発されたRC本部考案の標準のRC対象種を、そのまま適用するわけにはいきません。温帯域でのRC調査対象種を独自に選定せざるを得ませんでしたが、この選定に関しても先生にご協力いただきました。この選定の際の議論が、同じく温帯域に属する串本や伊豆田子でRCを実施するにあたり非常に役に立っています。

 今、日本全国でRCがうまくいっているのは先生のおかげだと私は思っています。RCを推進することが先生のご遺志に沿うものと信じて、みなさんとともに更にRCを発展させていきたいと思います。

Coral Network News 2005.No.2より転載・加筆-