ホーム > リーフチェック > リーフチェックコーディネーターとして
リーフチェックコーディネーターとして
安部 真理子
リーフチェック(RC)コーディネーターは、RCチームのある国に最低一人は存在し、アメリカにある本部と実施方法の討議、策定を行い、各国チームへの連絡指導を行うといった仕事をしています。日本では、コーラル・ネットワークの宮本育昌さん、土川仁さん、渡辺暢雄さん、と私、沖縄リーフチェック研究会の安部真理子の4人がコーディネーターです。今日は私のコーディネーターとしての思い出を少し綴ってみます。
コーディネーターに就任したきっかけは、1997年に自然保護団体WWFジャパンにて海洋生物保護事業を担当していた私に、RC本部より「1997年を国際サンゴ礁年として制定し、世界規模でリーフチェックという国際プログラムを始めるので日本でも立ち上げてみないか」と話を持ちかけられたことです。目崎茂和先生、長谷川均先生、市川清士先生、故ジャック・モイヤー博士、石垣島ダイブクリエイト、水中生物ネットワーク、三宅島34ノースら皆さんのご協力・ご支援を受けながら97年に初めて西表島と石垣島で実施することができました。
RCはチーム科学者に協力いただきデータの信頼性を確保しなければならないのですが、立ち上げ当初はチーム科学者を引き受けていただける研究者の数が今よりもずっと少なく、自らその役をこなすべく沖縄本島・離島、三宅島、串本などに出向いていました。
そんな中でも1998年6月に初回リーフチェックを実施した沖縄本島・辺野古のサンゴ礁の美しさはとても印象的でした。調査中にジュゴンの目視記録ができた国内唯一のポイントだったのはうれしい記憶です。しかしながら、その数ヶ月後に起きた大規模白化現象の影響でサンゴは壊滅状態となり、翌々年の調査時には2年前に見た光景が嘘のような悲惨な光景になっていたのです。
次に印象に残っているのが三宅島RC。2000年にRCを開催しようと来島したとたんに火山の噴火が始まるという残念なことになってしまいました。また、久米島で調査を終えたとたんに台風が来て島に閉じ込められてしまったことも思い出深いものです。
様々な海を見、様々な人々と出会い、サンゴ礁の不思議に魅せられたことは、今の私の進む道の指針となりました。一念発起して深くサンゴの勉強をすることにしたのです。2001年から2年半にわたり、オーストラリアのジェームズクック大学大学院に留学し、オーストラリアの温帯域のミドリイシと共生する褐虫藻の遺伝子型について研究をしました。2004年に帰国し、現在は琉球大学理工学研究科の博士課程でアザミサンゴの形態形成について研究するという道を歩んでいます。
現在は辺野古、大度海岸など沖縄本島の調査地点を中心に担当しています。徐々に回復して元気になりつつある辺野古のサンゴ礁を年に1回見るのを何よりの楽しみにしています。
今後は、この沖縄リーフチェック研究会の活動を通じて会員のみなさまに世界各地・日本各地のリーフチェックの様子、サンゴ礁の様子、サンゴ礁保護・研究に関わる人たちの様子などをご紹介したいと思っています。今後ともリーフチェックへのご参加・ご支援よろしくお願い申し上げます。

