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磯歩きで出会ったサンゴ達(沖縄本島大度海岸にて)

とある春の大潮の日曜日、研究会メンバーの方々と一緒に、沖縄本島南部にある大度海岸へサンゴ見学に行ってきました。この日の昼過ぎの最干潮時には、リーフが大きく干上がっていたので、干上がったリーフの上を、岸から沖に向かってぐるりと徒歩で回きながらサンゴを観察することができました。

まず岸近くのタイドプールには、おなじみのパリカメノコキクメイシやトガリシコロサンゴ、そしてハマサンゴの仲間が多く見られます。特にパリカメノコキクメイシの数が圧倒的に多く、あちらこちらに見られました。これらサンゴがいかにストレスに強いのかが、水温がかなり高くなるはずのタイドプールの中でも平気な様子から理解できます。


写真1:タイドプールで見られるサンゴ

そして沖に向かうにつれて、上のサンゴに加えて、ミドリイシやコモンサンゴの仲間もタイドプールの中に出てきます。特によく見られるのはヒメマツミドリイシと呼ばれる枝状のミドリイシです。あとこの辺りでは特に多く見られるミドリイシの1種、コユビミドリイシもちらほらと見られました。


写真2:タイドプールで見られるミドリイシやコモンサンゴの仲間

そして一番沖の波打ち際には、被覆状やコリンボース状のミドリイシの仲間が多く見られます。一番多く見られるのはコユビミドリイシですが、次いで多く見られるのはAcropora papillareと呼ばれるミドリイシの仲間です。非常に太い枝で、鱗状のポリプが密に並ぶ様子からすぐに識別できます。以前このサンゴを採集に来た時は、寄せて来る荒波にもまれながらのサンプリングでなかなかハードでしたが、こうも簡単に徒歩でアプローチできることを知っておけば・・・、としみじみ思いました。


写真3:波打ち際で見られるサンゴ達        写真4:Acropora papillareの個体間で見られる競争

その他色彩豊かなオヤユビミドリイシやハナヤサイサンゴの仲間も見られ、なかなか見応えがありました。今回見られた種数をおおざっぱに挙げると、全部で30種近くにのぼりました。磯歩きだけでもこれだけのサンゴが見られるので、潜水して調べるとさらに多くのサンゴが見られるに違いありません。

帰りは行きつけのそば屋さんで沖縄そばを食べて帰路へ。今回のフィールドワークは特にサンゴの観察に集中したので、いつも以上にサンゴを楽しく見て回ることができました。次回海に潜って再びサンゴを見て回るのが非常に楽しみになりました。

執筆者:井口亮