ホーム  >  サンゴ礁話題いろいろ >  2008年は国際サンゴ礁年

2008年は国際サンゴ礁年

今年、2008年は2回目の国際サンゴ礁年(International Year Of the Reef: IYOR)です。国際サンゴ礁年の1回目は1997年でした。その年を機に世界中の国々の有志が立ち上げた世界規模のモニタリング調査がリーフチェックです。以降、大体10年おきに国際サンゴ礁年とすることにしようという合意はなされていたのですが、今回は世界で一番大きなサンゴ関連の学会である第11回ICRS(国際サンゴ礁シンポジウム)の開催年と併せて今年を国際サンゴ礁年としました。これは、サンゴ礁保全を目的とした国際的な協力の枠組である「国際サンゴ礁イニシアティブ(The International Coral Reef Initiative: ICRI)」によって決定されました。


< <国際サンゴ礁年のロゴマーク>>
昨年4月東京で開催されたICRI総会にて選ばれました

日本の国際サンゴ礁年は、推進委員会と複数のワーキンググループ(沖縄、環境教育、ダイビング、科学者)から構成され、「大勢の人にサンゴ礁についての理解を深めてもらうための普及啓発活動や、多様な主体(企業、NGO、行政、研究者、市民等)が連携したサンゴ礁保全活動が展開されること」を目的としています。よって今年2008年は、サンゴ礁に関わる様々な活動が統合して、サンゴ礁保全への大きな原動力に結びつくための重要な機会と言えるでしょう。

サンゴ礁をとりまく状況は年々悪化してきており、地球温暖化などの環境問題への取り組みが極めて重要視されています。近年、海洋生物の多様性、海洋生態系の維持管理は、地球規模の環境問題と結びついて国際的な関心を集めています。そして欧米の一流雑誌などにおいても、海洋生態系の危機に関する記事や論文が頻繁に取り上げられています。生物多様性豊かであり、かつ人為的影響を受けて壊れやすいサンゴ礁はその代表例です。

昨年(2007年)12月14日に出版されたアメリカ科学誌Scienceの5857号においても、サンゴ礁に関する話題が大きく取り上げられ、表紙には白化したサンゴの写真が飾られました。この号のEditorialで、Don Kennedyは今年がサンゴ礁保全を目指した国際サンゴ礁年であることについて述べています。今回はこの号で取り上げられているサンゴ礁に関する記事の紹介を、3題(「論文紹介:急激な気候変動と海洋酸性化がサンゴ礁に与える影響(総説)」「サンゴとは?-サンゴが示す様々な生物学的特徴-」「サンゴの病気-カリブ海の事例を中心に-」)続けてお届けします。

参考文献

Kennedy D (2007) Year of the reef. 318 (5857):1695
国際サンゴ礁年ウェブサイト(http://www.iyor.jp/)

執筆者:沖縄リーフチェック研究会編集グループ