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先日ジャノメナマコをうっかり触ってしまったところ白い糸が身体から出てきましたが、あれは何ですか?

 ある種類のナマコは捕食者に対する防衛用としてキュビエ器官と呼ばれる白い糸状の器官を持っています。 

ジャノメナマコジャノメナマコやフタスジナマコやクロナマコは肛門から捕食者から攻撃を受けると肛門からこれを伸び出します。中空の細い糸状のものであり、ナマコは200-600本持っているのですが、伸びる際に糸の表面の細胞が壊れ、その下にある粘着性の物質を含んだ細胞が表面に出てきて、この細胞が捕食者に接すると粘着物質が分泌され 捕食者に粘り絡みつきます。この粘着物質に毒性はありません。一度に放出される糸は10-20本、糸の補充には15-20日かかると言われています。

 キュビエ器官を持たないナマコでも自分の腸を出して身を守るケースも知られています。捕食者につつかれると、その部分の皮に自分で穴をあけて、そこから腸を吐き出します。捕食者がそれを食べている間にナマコは逃げます。

注:キュビエとは有名なフランスの比較解剖学者の名前です。
出展:「ナマコガイドブック」阪急コミュニケーションズ